CHiP50コージェネレータ-使用例

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森林用重機工場

コンテナー型4台を設置例としてBALFOR社へ見学させていただきました。

 この会社はイタリア北部「ピエモンテ州」にある森林用の重機を製造している会社で、木材を安く手に入れられるということから、コージェネレーターの導入を決められたそうです。

 利用目的は工場内の補助電源と工場内の暖房。機械になれた従業員がいらっしゃるということで、メンテナンスはESPE社に依頼せずに従業員がされています。

 この会社の最大のメリットは燃料が非常に安価で手に入るということ。メインとなる針葉樹の燃料の他に、ピエモンテでは有名な「栗」の木を燃料として使っています。

 本来、栗の木はタンニンが多くタールが出やすい為にESPE社では燃料としては禁止されていますが、この地域の栗の木は感染病に罹ってしまい伐採の対象となりましたが、その感染病によりタンニンが生成されずエンジンに問題がないとして使用できるようになり、更に燃料のコストを下げることができました。

 チップは未乾燥のものを屋根のついた倉庫に積まれ、コージェネレーターからの排熱を使って独自で開発した乾燥機に入れられます。

 イタリアではチップの購入の際に、含水率や選別済など選べるそうですが、選別もコージェネレーターに入る前にかける為に、一番安い「高含水率・未選別」のチップを購入し燃料としています。

 元々重機を製作している会社ですし、そういった自分達のメリットをより活かした会社が成功するというカギを垣間見たような感じです。

こちらで導入されているのは、建物を建設するスペースの確保が難しかったということで、コンテナー型のコージェネレーターを設置しています。

 4台導入されており、チップ搬送を小さなベルトコンベアで行われており、その途中で3回のふるいによって大きなチップや細かいチップが落とされていく仕組みです。

 この会社では、ドロップされたチップを集めペレット化し販売されているそうで、燃料を余すことなく利用するという発想がこの事業のポイントであることに気づかされました。

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