CHiP50コージェネレータ-

羽毛工場

エミリアにある羽毛工場での導入例を見せていただきました。

 こちらは工場内ではありますが、敷地の形状により屋内での設置ができず、コンテナ型を4台導入されています。

 工場に勤務する2人が作業の傍らにコージェネレーターの対応をされているそうです。

チップは公的な破砕場で製造し、トラックにて運搬。乾燥用のシートを掛けて屋外での保管です。

 チップ業者からの購入ではない為、品質はあまり良くなく、長いものなども交じっており、乾燥工程も現在改良中だそうですが、灰の成分が畑への還元に最高であったという検査結果が出たので、また新しいビジネスを展開されるというお話でした。

電気は全て売電、排熱は羽毛の洗浄、工場内の暖房に使われています。

 こういったお湯を使う事業には最適化と思いますが、日本でのこういった産業は施設機器の自由度はどうなのでしょうか・・

 こちらでは明らかに5~60年前の機械を使っていますが、ヨーロッパで一番高い羽毛なども乾燥させており、おそらく自動化にはない品質の高さがあるのだろうと察しました。

沢山の乾燥機が並び、乾燥された羽毛は世界へと羽ばたいていくそうです。

CHiP50コージェネレータ-使用例

羽毛工場

エミリアにある羽毛工場での導入例を見せていただきました。

 こちらは工場内ではありますが、敷地の形状により屋内での設置ができず、コンテナ型を4台導入されています。

 工場に勤務する2人が作業の傍らにコージェネレーターの対応をされているそうです。

チップは公的な破砕場で製造し、トラックにて運搬。乾燥用のシートを掛けて屋外での保管です。

 チップ業者からの購入ではない為、品質はあまり良くなく、長いものなども交じっており、乾燥工程も現在改良中だそうですが、灰の成分が畑への還元に最高であったという検査結果が出たので、また新しいビジネスを展開されるというお話でした。

電気は全て売電、排熱は羽毛の洗浄、工場内の暖房に使われています。

 こういったお湯を使う事業には最適化と思いますが、日本でのこういった産業は施設機器の自由度はどうなのでしょうか・・

 こちらでは明らかに5~60年前の機械を使っていますが、ヨーロッパで一番高い羽毛なども乾燥させており、おそらく自動化にはない品質の高さがあるのだろうと察しました。

沢山の乾燥機が並び、乾燥された羽毛は世界へと羽ばたいていくそうです。

CHiP50コージェネレータ-使用例

家具工場

モレッティコンパクトという子供部屋などを中心とした家具工場へ訪問いたしました。

 イタリアではかなり大きな会社だそうですが、バイオマスなどのエコエネルギーの活用を宣伝として使っており、導入は最近だそうですが、これからの発展が楽しみな会社です。

コージェネレーターは工場の外に壁面に沿って2台設置されております。

かなり大掛かりな設備を作られていて、トラックから直接搬入でき、地下からくみ上げられ、選別機へと入り、CHiP50コージェネレータ-へと運ばれて行きます。

 地下に予備乾燥機が入っており、排熱を巡らせているので、開けると温かいです。

既に乾燥・選別されているチップを使用されていますが、更にしっかりと選別機を通してコージェネレーターへと運ばれていきます。

 ドロップしたチップは、ペレット用のチップとして業者に販売されているそうです。

多くの訪問先でこのパターンを拝見しましたが、これが正しいペレットという在り方なのだなと感じました。

排熱の利用として、家具のニス乾燥機に使用。電気は売電し、工場内の電気は購入しています。

CHiP50コージェネレータ-使用例

農家での活用方法

イタリア中部ウンブリア地方とトスカーナ地方の境目にある農家を訪れました。

 こちらはタバコとオリーブの栽培、また山林を保有しており、700~800t/年をバイオマス向け、200t/年を木材向けとして原木の生産をおこなっております。 バイオマス向けは発電と薪の販売です。

木材は生木の状態ですので、含水率を下げるために、生木から10%台まで乾燥させる機械を導入されました。

 コージェネレーターの導入は売電目的です。排熱はチップの乾燥に利用されています。

導入初期は乾燥不足や選別不足により運転トラブルなどが多かったそうですが、そのコツを掴んでからは、燃料を安くすませるかではなく、使えないチップの有効活用を考えられています。

 この歩みはどこのユーザーさんも同じで興味深かったです。

 こちらでは、ドロップしたチップは、再度乾燥させブリケットという、大き目のペレットにして再度燃料として投入するという実験をされていました。

CHiP50コージェネレータ-使用例

高級リゾートホテル

チップ工場で始めた熱提供事業のお客様です。

  こちらのホテルは、以前修道院だったところを改装しスパリゾートホテルとして改装。この地区はワインの名産地で、秋口にはワイナリーを巡るエノガストロノミーツーリストで賑わいます。そういったお客様の拠点となるそうです。

それまではプロパンガスボイラーにて供給していた暖房、プールのお湯をCHiP50コージェネレータ-に切り替えしました。

 プロパンガスボイラーは現在も残していて、CHiP50コージェネレータ-のメンテナンス時に起動できるように切換え口がついています。

CHiP50コージェネレータ-は、ホテルから離れた丘の半地下に設置されており、チップ搬送などのトラックが入りやすくなっており、防音や景観などなかなか工夫されているなぁという印象です。

こちらのホテルはスパも併設されており、年間通して熱資源を必要としています。それまで運営コストに圧し掛かっていたガス代を1/3に抑えることに成功。ますますこの事業の先行きが楽しみです。

CHiP50コージェネレーター使用例

温熱サービスという新しい事業

ピエモンテ州の温熱をサービスする事業を展開している会社を訪問させていただきました。

 元々印刷工場だったところを借り、屋内に4台のCHiP50コージェネレータ-を設置、近隣に電気と温水を提供しています。

 イタリアの暖房は温水を循環させるセントラルヒーティングでの暖房が主流であり、その温水はガスによって加熱しておりますが、資源を輸入に頼るイタリアでは、熱源が高価という問題があります。

 そこでこの会社は、現在の30%オフをターゲットに電気と温水を販売するという新しい事業を行っているのです。

CHiP50コージェネレータ-は4台。屋内に並列して設置しており、エンジン、ガス化装置の部屋とチップ乾燥・選別の部屋に分かれています。

 チップは生チップで購入し、自社で選別と乾燥を行っている為、チップ室での作業時間が多くなりますが、必要な熱はチップ室にだけ送られ、コージェネレーターの音は遮断され、またコージェネレーター室には熱が籠らないので、効率の良い設置パターンだなという印象です。

チップ室には生チップをまず選別し、コージェネレーター用のチップは乾燥機に入れられます。

 4台分ですので、かなり大きな乾燥機ですが、元々はこの地方ではポレンタというトウモロコシの粉をお粥にして食べる分化があるのですが、そのトウモロコシを乾燥させる機械を利用されているそうです。

 日本ならば使わなくなった米の乾燥機が利用できるかもしれませんね。

 乾燥機にかけられたチップはコージェレーターへ、ふるいでドロップしたチップは集められ、ペレット工場へと販売されるそうです。

一日の作業で大半を占めるのがこのチップの移動。乾燥機へコージェネレーターへ、ドロップへ。

 この作業が自動化できれば殆ど人がいらない事業かと思われます・・

 ラジエータ熱を屋内に入れているので、ほんのり温かい中での作業です。

 灰の処理は1週間に1度。現在は産廃として廃棄されています。

CHiP50コージェネレータ-使用例

森林用重機工場

コンテナー型4台を設置例としてBALFOR社へ見学させていただきました。

 この会社はイタリア北部「ピエモンテ州」にある森林用の重機を製造している会社で、木材を安く手に入れられるということから、コージェネレーターの導入を決められたそうです。

 利用目的は工場内の補助電源と工場内の暖房。機械になれた従業員がいらっしゃるということで、メンテナンスはESPE社に依頼せずに従業員がされています。

 この会社の最大のメリットは燃料が非常に安価で手に入るということ。メインとなる針葉樹の燃料の他に、ピエモンテでは有名な「栗」の木を燃料として使っています。

 本来、栗の木はタンニンが多くタールが出やすい為にESPE社では燃料としては禁止されていますが、この地域の栗の木は感染病に罹ってしまい伐採の対象となりましたが、その感染病によりタンニンが生成されずエンジンに問題がないとして使用できるようになり、更に燃料のコストを下げることができました。

 チップは未乾燥のものを屋根のついた倉庫に積まれ、コージェネレーターからの排熱を使って独自で開発した乾燥機に入れられます。

 イタリアではチップの購入の際に、含水率や選別済など選べるそうですが、選別もコージェネレーターに入る前にかける為に、一番安い「高含水率・未選別」のチップを購入し燃料としています。

 元々重機を製作している会社ですし、そういった自分達のメリットをより活かした会社が成功するというカギを垣間見たような感じです。

こちらで導入されているのは、建物を建設するスペースの確保が難しかったということで、コンテナー型のコージェネレーターを設置しています。

 4台導入されており、チップ搬送を小さなベルトコンベアで行われており、その途中で3回のふるいによって大きなチップや細かいチップが落とされていく仕組みです。

 この会社では、ドロップされたチップを集めペレット化し販売されているそうで、燃料を余すことなく利用するという発想がこの事業のポイントであることに気づかされました。

CHiP50コージェネレータ-使用例

モンブランのリゾートホテル

最先端のバイオマスエネルギーを

タリアとフランスの国境にある「ヴァッレ・ダオスタ地方」のNotreMaisonというリゾートホテルへ訪問させていただきました。

 ESPE社があるヴェネトから車で延々と5時間。アルプス山脈の豊かな自然を眺めながら、モンブランにあるEPINELという小さな村にあります。

 このあたりは一帯、リゾート地として開発されており、自然を楽しむ観光客が春夏は避暑地として、冬はウィンタースポーツを楽しみに訪れるそうです。

  この町は、町のの住民レベルでエコロジーに対する意識が大変高く、早い段階で多くの施設が木質チップボイラーなどのバイオマスエネルギーを導入されているそうで、出遅れてしまったオーナーは「普通のバイオマスでは面白くない。もっと先端のものを導入しよう」ということから、ESPE社のコージェネレーターを導入されたそうです。

導入からの苦労

最初は「安く燃料を抑えよう」と含水率の高いチップや皮の多いチップなどを使ったことによりチップを機械に詰まらせてしまったり、半年ほどのトラブルを抱えたそうですが、諦めてESPE社の指導の通りの燃料に変えたところ安定稼働し、トータル的にこちらの方がコストダウンする、また安定稼働することにより手間が省け、チップの管理と一日の発電量をメモする程度の仕事量からこちらに気を取られずに仕事に専念できるようになったそうです。

チップについて

チップの調達は1週間に1度。地元の林業から40%以下の乾燥チップの状態で購入されています。

 既に選別済状態のチップを購入されていますが、更に選別し良質のチップはコージェネレーターへ、細かいチップや長いチップなどコージェネレーターで使用できないチップはチップボイラーで使用しています。

 含水率が低い程発電量が上がるので、ボイラーの排水熱などを利用してチップ倉庫の下を通すことにより、より乾燥の状態を保てるように保管してありました。

熱利用について

こちらのホテルは客室がコテージを含めて30室ほど。CHiP50コージェネレータ-で全ての電気を賄い、ボイラーとコージェネレーターからの排熱より客室のシャワーや温水スパの給湯を賄っています。

 アルプスという過酷な冬場にそれでも足りなければそれまで使っていた重油ボイラーを復活させることもありますが、殆どそれもないそうです。

 夏場でも「暑い」という状態にはならない為、スパの加温にコージェネレーターの排熱を利用するそうですが、ボイラーを使わなくてもそれだけで賄えるそうです。

この施設の宣伝に

このリゾートホテルでは、木質チップコージェネレーターをきっかけに「エコライフ」の雑誌などに取り上げられ、エコのリゾートホテルとして人気になったそうです。

 それをきっかけに、電気自動車を送り迎え用に導入し、駅などへ迎えに行く際に宣伝も兼ねているそうです。

 エコライフの雑誌の中にもこの電気自動車の宣伝もされており、相乗効果となっているそうです。