CHiP50コージェネレータ-使用例

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モンブランのリゾートホテル

最先端のバイオマスエネルギーを

タリアとフランスの国境にある「ヴァッレ・ダオスタ地方」のNotreMaisonというリゾートホテルへ訪問させていただきました。

 ESPE社があるヴェネトから車で延々と5時間。アルプス山脈の豊かな自然を眺めながら、モンブランにあるEPINELという小さな村にあります。

 このあたりは一帯、リゾート地として開発されており、自然を楽しむ観光客が春夏は避暑地として、冬はウィンタースポーツを楽しみに訪れるそうです。

  この町は、町のの住民レベルでエコロジーに対する意識が大変高く、早い段階で多くの施設が木質チップボイラーなどのバイオマスエネルギーを導入されているそうで、出遅れてしまったオーナーは「普通のバイオマスでは面白くない。もっと先端のものを導入しよう」ということから、ESPE社のコージェネレーターを導入されたそうです。

導入からの苦労

最初は「安く燃料を抑えよう」と含水率の高いチップや皮の多いチップなどを使ったことによりチップを機械に詰まらせてしまったり、半年ほどのトラブルを抱えたそうですが、諦めてESPE社の指導の通りの燃料に変えたところ安定稼働し、トータル的にこちらの方がコストダウンする、また安定稼働することにより手間が省け、チップの管理と一日の発電量をメモする程度の仕事量からこちらに気を取られずに仕事に専念できるようになったそうです。

チップについて

チップの調達は1週間に1度。地元の林業から40%以下の乾燥チップの状態で購入されています。

 既に選別済状態のチップを購入されていますが、更に選別し良質のチップはコージェネレーターへ、細かいチップや長いチップなどコージェネレーターで使用できないチップはチップボイラーで使用しています。

 含水率が低い程発電量が上がるので、ボイラーの排水熱などを利用してチップ倉庫の下を通すことにより、より乾燥の状態を保てるように保管してありました。

熱利用について

こちらのホテルは客室がコテージを含めて30室ほど。CHiP50コージェネレータ-で全ての電気を賄い、ボイラーとコージェネレーターからの排熱より客室のシャワーや温水スパの給湯を賄っています。

 アルプスという過酷な冬場にそれでも足りなければそれまで使っていた重油ボイラーを復活させることもありますが、殆どそれもないそうです。

 夏場でも「暑い」という状態にはならない為、スパの加温にコージェネレーターの排熱を利用するそうですが、ボイラーを使わなくてもそれだけで賄えるそうです。

この施設の宣伝に

このリゾートホテルでは、木質チップコージェネレーターをきっかけに「エコライフ」の雑誌などに取り上げられ、エコのリゾートホテルとして人気になったそうです。

 それをきっかけに、電気自動車を送り迎え用に導入し、駅などへ迎えに行く際に宣伝も兼ねているそうです。

 エコライフの雑誌の中にもこの電気自動車の宣伝もされており、相乗効果となっているそうです。

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