木質バイオマスについて

木質バイオマスとは

木材チップ、ペレットを燃料としてエネルギーにするバイオマス。燃やすことで熱を与えるチップボイラー・ペレットボイラーと、木材チップからガスを発生させる木材チップガス化装置を使いエンジンを回す木質ガス化装置発電があります。

木質バイオマスの燃料について

木質バイオマスの燃料は、一般的に間伐材や端材などを利用しますが、木の皮や木の粉などを利用できるボイラーに対し、木質よりガスを発生させなければならない木質ガス化装置の燃料は、サイズや品質によってエネルギー量などに差が生まれます。

木質バイオマスで投資を行っている会社は、良質の木材を木質ガス化装置用に使い、木質ガス化装置に向かないチップはボイラーに回し、燃料を余すことなく利用するのがポイントとなるようです。

 

木質バイオマスの投資について

木質バイオマス投資に向いている業態について・・・

木質バイオマスエネルギーを投資として利用する場合の投資回収のスピードは、林業などで格安で燃料を調達できる業種の他に、発電とエンジン冷却などからでる排熱をいかに有効活用することが投資回収の条件となります。例えば旅館などの宿泊施設や老人福祉施設、飲食店、クリーニング、ビニールハウス栽培などの温室など、夏でもお湯を利用する業態は投資回収が早くなります。

木質バイオマスエネルギーで投資

木質バイオマスエネルギーで投資の場合、良質のチップは木質ガス化装置を利用した発電機に利用し売電、木質ガス化装置に利用できない木の皮やブリッジの原因となるスティック状、または細かすぎるチップは木質ボイラーの燃料として使うというパターンが基本のようです。

木質ガス化装置での投資のコツ

木質ガス化装置で効率良く発電するには、乾燥したある程度厚みのあるしっかりとしたチップを使用するのが大前提で、製造されたチップから、木質ガス化装置に適したチップにする為に、ふるいを掛ける処理をしっかり行う必要があります。

多くの投資家が早期回収を見込むために乾燥不足のチップや細かいものなどを含めた木質チップ、ガス化装置に適していない木材などを利用した「安い材料」に固執し失敗するというケースを踏んでいます。

木質ガス化装置を設置することで投資の回収を見込む場合は、良質の木質チップを木質ガス化装置に使用し、木の皮や細かい破片などは木質ボイラーやペレットにして再利用し、それら全体での投資回収計画が必要だと思われます。

つまり、木質ガス化装置からの売電のみで投資回収というのではなく、生成される熱や灰などの副産物をいかに有効活用するかが重要となり、配管や機械との接続が変わってくるので、発電機を設置する前からしっかりと計画を立てる必要があります。